[B29] 福島第一原子力発電所事故における公衆の初期内部被ばく線量の再構築
ヨウ素とセシウムの摂取量比の検討
キーワード:内部被ばく線量, 放射性ヨウ素, 放射性セシウム, 甲状腺等価線量, ヨウ素とセシウムの摂取量比
放射線医学総合研究所では,福島第一原子力発電所事故における周辺住民の初期内部被ばく線量,特に,放射性ヨウ素を初めとした短半減期核種の体内への取込みによる甲状腺等価線量の推計に着手し,その暫定的な結果を昨年度報告した。同推計は人の実測データを基礎としているものの,依然として不確かさが大きく,さらに精度を高める必要がある。本発表では,体内セシウム量から評価された実効線量から甲状腺等価線量を誘導する際に必要となるヨウ素とセシウムの摂取量比について,それらの物理化学的性状や地表沈着量などの情報を踏まえた解析結果について報告する。