[B42] どうしたら木を傷つけないで汚染した果樹(柿)からCsを除去できるか
福島県伊達市の放射性セシウム(以下Cs)で汚染した果樹の除染試験を行った結果を報告する。試験では、柿ノ木の幹に布状のCs吸着材を巻きつけ、1年間強自然環境中に放置した。幹から剥がした吸着材の放射能を計測した結果、吸着材の放射能濃度は約10万ベクレル/Kgと極めて高くなっていた。果樹からの除染が可能なことが確認されたことになる。柿の樹皮から吸着材へのCsの移動のメカニズムを議論した。