日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

I. 総論 » 101-5 対話・コミュニケーションと社会意識

[C14-17] 一般市民と原子力2

2014年3月26日(水) 16:20 〜 17:25 C (2号館 22B)

座長:土田昭司(関西大)

[C14] 大規模事故にまつわる文書の話題遷移可視化に関する研究

藤井雄一郎1, 岡本孝司1 (1.東大大学院)

キーワード:情報可視化, 文書分析, 重大事故, 時系列分析

福島第一原発で発生した事故は、大きな範囲に多大な影響を及ぼした。このような大規模事故の影響を分析するには、事故を起こしたシステムについてだけでなく、より多角的な視点での分析が必要となる。社会に与えた影響を分析する場合、公的機関による発表に加え、報道機関による報道内容やWeb上への書き込みなども分析対象となるが、文書化されたこれらの情報を人手で全て読むのは困難であり、文書を効率的に分析する環境が必要となる。また、大規模事故は時間の経過によるイベントの変化が多々あるため、関連文書の分析においては特定の単語の出現頻度や単語同士の共起関係の強さなどを指標として、時間による話題の移り変わりを定量化することが重要となる。本研究では、大規模事故が社会に与えた影響を明らかにして適切な対応や再発防止につなげることを目的とし、事故に関連した文書の話題遷移を可視化するシステムを提案し、その有効性を議論する。