[D16] 原子炉施設における加速器BNCTのための熱外中性子及び熱中性子照射場の設計
(1)ライナック加速器(陽子エネルギー8MeV、加速器電流10mA)を使用した場合
キーワード:ホウ素中性子捕捉療法
中性子捕捉療法の中性子源としては、研究用原子炉がその時間的安定と十分な中性子強度が得られることから用いられてきた。しかし、近年の加速器技術の進歩の結果、小型で大電流の得られる加速器を用いた中性子照射システムの実現性が高まっている。そこで本研究では武蔵工大炉に加速器を導入して、熱中性子及び熱外中性子の照射場を設計し、BNCTに適用できる中性子ビームを得ることを目的とする。本研究で使用したPHITSの線源条件は、茨城県が新たに整備する「いばらき中性子医療研究センター」に設置される8MeV,10mA(ビームパワー80kW)のRFQとDTLからなるライナック加速器の数値を利用した。