日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 406-1 計量管理,保障措置技術

[D19-22] 保障措置・計量管理技術

2014年3月27日(木) 09:30 〜 10:35 D (1号館 11A)

座長:鈴木美寿(JAEA)

[D19] MOXを原料としたPu標準試料調製

菊池貴宏1, 角美香1, 阿部勝男1, 佐藤光弘1, 影山十三男1, 山口和哉2, 藤原英城2, 菅谷伸一2 (1.日本JAEA, 2.日本原燃)

キーワード:プルトニウム, MOX, 標準試料, 値付け, 共同分析

プルトニウム燃料技術開発センターにおいて、核燃料物質の計量分析は、信頼性の高い標準物質を必要とする同位体希釈質量分析法(IDMS)によって実施されている。これまで必要なプルトニウム標準物質は海外から入手してきたが、プルトニウムの輸送は難しさを増しており、将来はその入手が困難になる可能性が出てきていることから、自らプルトニウム標準物質を調製する技術の確立に取り組んでいる。
JAEAにおいて保管されているMOX粉末を原料として、プルトニウム硝酸溶液を分離精製し、基準値としての値付け分析を行った。この値は国内外の分析所による共同分析によって確認が行われた。これらの結果から、MOXを原料としたプルトニウム標準試料調製技能が確立されたと言える。本報告では、MOXからのPu標準試料調製と、その値付け、共同分析結果等について報告する。