[G38] 濁度測定によるN,N-ジアルキルアミド―硝酸系の二相分離に関する研究
キーワード:濁度, モノアミド, 二相分離, 液-液抽出, 溶媒抽出, 再処理
N,N-ジアルキルアミド(モノアミド)は湿式再処理プロセスの開発において、PUREX法で用いられているリン酸-n-トリブチル (TBP)の代替抽出剤として提案されているが、これまで、硝酸とモノアミドとの二相分離の定量評価は行われていない。本研究では、濁度分析を用いてドデカンで希釈した二種類のモノアミド(N,N-ジ(2-エチルヘキシル)ブタンアミド(DEHBA)及びN,N-ジ(2-エチルヘキシル)-2,2-ジメチルプロパンアミド(DEHDMPA))と硝酸との二相分離の硝酸濃度依存性、モノアミド濃度依存性を調べた。DEHBA-硝酸系、DEHDMPA-硝酸系ともに硝酸濃度が大きい場合はモノアミド濃度に依らず速やかに分相すると考えられる。硝酸濃度が小さい場合は、DEHBAはDEHBA濃度が大きいほど分相されにくくなるが、DEHDMPAはDEHDMPA濃度依存性はほとんどないと考えられる。