日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[J30-35] 放射線検出器

2014年3月27日(木) 14:30 〜 16:05 J (1号館 12B)

座長:前畑京介(九大)

[J34] 加速器中性子源によるシンチレーティング光ファイバーに基づく高速中性子指向性検出器の特性評価

林翔太1, 高田英治1, 磯部光孝2, 小川国大2, 河原林順3, 富田英生3, 井口哲夫3, 佐藤聡4 (1.富山高等専門学校, 2.核融合研, 3.名大, 4.日本JAEA)

キーワード:高速中性子指向性検出器, 加速器中性子源, シンチレーティング光ファイバー, 非同時計数

核融合プラズマにおける中性子発生プロファイル計測に利用することを念頭に、シンチレーティング光ファイバー(Sci.Fi.)とマルチアノード型光電子増倍管による高速中性子指向性検出器を開発している。本研究で提案するシステムでは、Sci.Fi.を密接配置し、マルチアノード型光電子増倍管により独立に処理したアノード信号間で非同時計数を行い、斜め方向に発生した反跳陽子信号を除去することで指向性向上を目指している。日本原子力研究開発機構FNS施設において加速器中性子源による角度依存性測定実験を行い、PHITSシミュレーションとの評価を行った。現状システムをDD中性子場に適用すると、γ線の検出効率が中性子検出効率と同程度であり、γ線感度の低減が必要である。しかし、角度依存性はシミュレーションと同様の形状が得られており、非同時計数システムによってγ線成分を除去できる可能性が示された。今後、DT中性子への適用についても実験により検討する予定である。