日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[J53-59] 中性子イメージング,中性子源

2014年3月28日(金) 14:30 〜 16:25 J (1号館 12B)

座長:吉岡研一(東芝)

[J57] 環境中性子を利用した中性子ラジオグラフィの検討

谷口良一1, 伊藤憲男1 (1.阪府大放射線研究センター)

キーワード:中性子ラジオグラフィ, 環境中性子, 高感度画像法

特別な中性子源を用いないで環境中の中性子のみを利用した中性子ラジオグラフィ(NRG)を開発する。NRGは厚い金属材料中の不具合、腐食、水分分布等、X線透過検査では不可能であった検査用として注目されてきた。但し中性子源として原子炉、加速器等の大規模な装置が必要であったことから普及が遅れている。本研究では、微弱な環境中性子を試料に透過させ、超高感度の中性子画像検出器で1週間から1カ月間計測することで、中性子透過画像を得ることをめざす。ただし、微弱中性子の検出、ガンマ線の弁別等、技術的な課題はある。実現すれば橋梁、プラント等の大規模構造物の保守検査に有望であると考えられる。