日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[M16-21] 高速炉熱流動

2014年3月26日(水) 16:40 〜 18:15 M (1号館 12L)

座長:伊藤啓(JAEA)

[M20] 高速炉用電磁ポンプ低流量運転時の揚程変動についての評価

平田洋介1, 浅田隆利1, 鈴木哲1, 相澤理枝1 (1.(株)東芝)

キーワード:揚程, 環状流路, 不安定, 電磁ポンプ

環状流路型電磁ポンプの定格点を、揚程曲線のピークに近い流量に設定して高効率運転を狙うと、揚程が急減するような不安定な現象が発生することが報告されている。この不安定現象のメカニズムについては必ずしも明確なモデルが提示されていなかった。電磁ポンプの環状流路を仮想的に分割した並列流路でモデル化し、流速分布などの非一様性により、揚程曲線とシステム曲線の交点で表される動作点がどのように変わるかを定量的に評価し、低流量時の非一様な流速分布が不安定な揚程低下に発展することを定性的、定量的に示した。合わせて流量と、流速分布の大きさを変えたときの安定/不安定境界を求めた。これら並列流路モデルの概要と評価結果について報告する