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[1D11] セメント系材料へのアルカリイオンの収着に関する検討
キーワード:C-A-S-H、収着、分子構造、Si-NMR、Al-NMR
福島第一原子力発電所の事故に伴い発生した焼却飛灰のセメント固化におけるCsとセメント系材料の相互作用を検討する上では、飛灰に多く含まれるアルカリ金属類との相互作用を考慮することが必要である。一方で主要水和物であるC-S-Hに対するイオンの収着挙動に関して評価やモデル化が実施されてきたが、実際にはAlが固溶し、C-A-S-Hであることが分かってきており、Alの固溶が収着挙動に与える影響に関する評価は重要である。そこで、本検討では合成C-(A-)S-Hを用いて、Na、Kの収着挙動を評価するとともに、固体NMRによってNaの収着に伴うC-(A-)S-Hの構造変化を検討した。Na、Kの収着とC/(S+A)比にはよい相関があり、収着試験前後の固体核磁気共鳴分析(Si-NMR、Al-NMR)の結果から、Naの収着によってC-A-S-Hの分子構造が変化していることがわかった。