2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D12-16] セメント影響

2016年9月7日(水) 15:50 〜 17:10 D会場 (久留米シティプラザ 展示室3)

座長:赤木 洋介(三菱マテリアル)

16:35 〜 16:50

[1D15] セメント系材料の熱による変質に関する検討

*根岸 久美1、芳賀 和子1、林 大介2、大和田 仁2 (1.(株)太平洋コンサルタント、2.原環センター)

キーワード:TRU、人工バリア、熱変質、セメント、C-S-H、結晶化

TRU放射性廃棄物の地層処分において、廃棄体からの発熱等によりセメント系人工バリア材料は比較的高温環境に数10年程度おかれる可能性がある。セメント系材料のうちカルシウムシリケート水和物(C-S-H)は温度が高くなると結晶化することが知られている。TRU放射性廃棄物の人工バリアにおける制限温度の80℃以下で起こる懸念があり、閉鎖後長期の人工バリア挙動評価の初期条件への影響が考えられるが、その結晶化の温度等は明らかになっていない。本研究では合成C-S-Hやセメント水和物を種々の温度環境におき、鉱物相や結晶性の変化を評価した。時間経過や環境温度の上昇とともに結晶化が進む傾向にあり、C/S比が0.83のC-S-Hは50℃環境でもトバモライトのピークが確認された。結晶性の変化よりセメント系材料の性能へ及ぼす影響を推察した。