2016年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1I01-04] 環境安全評価

2016年9月7日(水) 14:45 〜 15:55 I会場 (久留米シティプラザ 小会議室)

座長:斎藤 公明(JAEA)

15:15 〜 15:30

[1I03] 土壌に分布した放射性セシウムによる外部被ばくに対する個人線量当量のシミュレーション研究

*佐藤 大樹1、古田 琢哉1、高橋 史明1、Lee Choonsik2、Bolch Wesley3 (1.原子力機構、2.米国国立癌研究所、3.フロリダ大学)

キーワード:放射性セシウム、モンテカルロ計算、PHITS、個人線量当量、福島第1原発事故

土壌中の深さ0.0, 0.5, 2.5, 5.0, 10.0および50.0g/cm2に一様分布した放射性セシウム(134Csおよび137Cs)による外部被ばくに対する公衆(新生児、1歳、5歳、10歳、15歳および成人)の個人線量当量を、モンテカルロ法に基づく放射線輸送計算コードPHITSを用い解析した。先行研究において解析した各年齢の実効線量および地上100cm高さでの周辺線量当量との比較から、土壌に分布した放射性セシウムによる外部被ばくにおいて、個人線量当量は実効線量の適切な指標となり得ること、またいかなる年齢の値も周辺線量当量を超えないことを示した。さらに、福島第1原発事故から任意の経過時間において任意の分布形状を持つ放射性セシウムによる個人線量当量を評価する手法も開発した。この手法の検証のため、測定値の存在する2013年9月時点に適用したところ、測定をよく再現することを確認した。