2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[2E05-07] 過酷事故対策2

2016年9月8日(木) 10:30 〜 11:15 E会場 (久留米シティプラザ 久留米座)

座長:上遠野 健一(日立)

10:45 〜 11:00

[2E06] シビアアクシデント時の水素処理システムの開発

(7)反応材粒子径が反応器水素処理特性に与える影響

*岩城 智香子1、藤原 竜馬1、香月 亮二1、山田 昂1、柳生 基茂1、岡村 雅人1、田邊 雅士1 (1.東芝)

キーワード:水素処理、金属酸化物、シビアアクシデント、格納容器

窒素置換により不活性化されている格納容器内の大量の水素を、環境に放出することなく迅速に処理する目的で、金属酸化物利用した水素処理装置を開発している。これまでφ2mmの球形に成型した金属酸化物を内径40.6mm、高さ500mmのステンレス管に充填した水素反応器の水素処理特性を試験してきたが、MnO2の反応速度が小さいため反応器内の温度上昇が十分でなく、継続的に水素処理できないことがわかった。そこで反応速度増大を目的に、MnO2成型体の粒子径をφ0.2~1.0mmの範囲で小さくして反応器試験を実施した。この結果、MnO2単層の場合、粒子径を小さくするほど水素処理速度が向上することがわかった。またMnO2の下流にφ2.0mmのCuO成型体を積層した場合、MnO2成型体がφ1.0mmであればCuOの反応開始温度以上に加熱できるため、反応器全体で継続的に水素処理されることがわかった。