2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3K01-05] 二相流・相変化2

2016年9月9日(金) 09:30 〜 10:55 K会場 (久留米シティプラザ 大会議室1)

座長:山下 晋(JAEA)

10:30 〜 10:45

[3K05] 可搬型スプレイ設備による放水時の液滴径分布測定

石崎 浩治1、新村 逸太1、國保 友佑1、*西崎 千博2、牧野 泰2、野口 浩徳2 (1.関西電力、2.三菱重工業)

キーワード:使用済燃料ピット、スプレイ、液滴径

原子力発電所には、使用済燃料ピット(SFP)への放水設備として、可搬型スプレイ設備が配備されている。本論文では、可搬型スプレイ設備によるスプレイ水の基本挙動の把握を目的として、スプレイ水の空間存在率を確認するために、液滴径分布に関する実験データを取得したことを紹介する。
実験は、実際の可搬型スプレイ設備を実験施設に設置して実施した。また、SFPと可搬型スプレイ設備の位置関係を考慮して実験することにより、SFP内へのスプレイ放水を模擬した。スプレイ水の液滴捕獲を目的に専用容器を製作し、容器内に充填したシリコンオイル槽に上方部から落下する液滴を収集した。収集した各液滴の大きさを画像処理により求め、液滴径分布に関する実験データを取得した。
実験で得られた液滴径に基づき、抗力と重力のつり合いで定まる自由落下速度を求め、スプレイ放水時の液滴の空間存在率を算出した。