2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[3O06-09] 医療応用

2016年9月9日(金) 10:55 〜 12:00 O会場 (くるめりあ六ツ門 セミナー室)

座長:金 政浩(九大)

10:55 〜 11:10

[3O06] Ir-192密封小線源ケロイド治療における吸収線量の評価

*太田 真緒1,4、中尾 徳晶2、栗林 茂彦3、宮下 次廣3、茂松 直之4、林崎 規託5 (1.東京工業大学 大学院理工学研究科、2.清水建設(株)技術研究所、3.日本医科大学附属病院 放射線治療科、4.慶應義塾大学医学部 放射線科学教室、5.東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所)

キーワード:小線源治療、ケロイド、吸収線量、モンテカルロシミュレーション、線量測定

ケロイドの再発防止を目的とした術後照射として電子線照射が用いられているが、複雑な形状や広範に及ぶ手術創に対しては均一な線量を照射することが難しく、辺縁線量が不足する可能性がある。そこで、患部に密着させることで線量集中性に優れ、多様な形状の患部に順応して治療できるという利点をもつ、Ir-192密封小線源による表在照射治療法の研究に取り組んでいる。
2016年春の年会では、胸部ケロイドへのIr-192密封小線源治療に対する、放射線輸送計算コードPHITSによる吸収線量の計算結果を報告した。本発表では、その後におこなった組織等価ファントムによる模擬測定と、計算値との比較結果について報告する。