2016年春の年会

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[2A19-23] 福島事故関連:環境放射能・線量評価2

2016年3月27日(日) 17:10 〜 18:30 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:森泉 純(名大)

17:25 〜 17:40

[2A20] 避難指示区域家屋内の137Csを含む室内塵の観察

*甕 聡子1、吉田 浩子2、矢板 毅3、小暮 敏博1 (1.東京大学、2.東北大学、3.原子力機構)

キーワード:室内汚染、Cs-137、IPオートラジオグラフィー、走査顕微鏡

福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質を取り除くため、帰宅困難区域を含めこれまで除染等の措置が進められてきた。除染は主に土壌や草木といった屋外が対象であり、家屋内の汚染については対象外となっている。しかし、実際に生活するにあたっては、住民が一日の大半を過ごす家屋内の汚染実態を明らかにし、放射性物質を取り除くことも重要である。本研究では屋内で舞い上がり易く吸引されやすい室内塵を帰宅困難地域の11箇所から採集し、IPオートラジオグラフィーを用いて各箇所の放射性粒子の放射性Cs量(放射能)を推定した。結果、屋内の乾式スメア法による間接測定の定量的な結果とおおよその相関を示し、室内塵が主な汚染源であることが推測される。また、どの採集箇所でも放射性粒子は有機物と鉱物の集合体であることが走査電子顕微鏡で観察された。