2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2. 放射線物理,放射線計測

[2K05-08] PET,医療応用

2016年3月27日(日) 10:50 〜 12:00 K会場 (講義棟C棟 C101)

座長:中尾 徳晶(清水建設)

11:35 〜 11:50

[2K08] BNCTのための即発ガンマ線を用いたホウ素濃度モニターの開発

*田中 浩基1、櫻井 良憲1、高田 卓志1、鈴木 実1、増永 慎一郎1、赤堀 清崇2、丸橋 晃1、小野 公二1 (1.京都大学原子炉実験所、2.住友重機械工業株式会社)

キーワード:ホウ素中性子捕捉療法、SPECT、即発ガンマ線

BNCTのリアルタイム線量評価には中性子束とホウ素濃度の情報が必要である。中性子束モニターの開発は進み、臨床応用されている一方、ホウ素濃度に関しては照射開始前に採血を行い、即発ガンマ線分析法やICPを用いた硼素濃度測定を実施している。照射中にホウ素薬剤を連続的に投与している間はホウ素濃度を一定に保つことができるが、そうでない場合、ホウ素濃度を一定に保つことができないため、リアルタイムで測定することが望まれている。また照射中の腫瘍や正常組織のホウ素濃度を画像化できれば線量評価の高度化にもつながる。SPECTの手法をBNCTに適応する研究開発が行われているが、BNCTの照射場のバックグランドが高いことから実機の実現に到っていない。そこで、本研究ではCe:GAGGを用いた8x8アレイのガンマ線イメージング検出器の開発を進めている。本発表ではシステムを構築し、特性試験を実施したことについて報告する。