2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-5. 医療用原子炉・加速器

[3M07-12] 医療応用

2016年3月28日(月) 14:45 〜 16:25 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:豊川 弘之(産総研)

15:15 〜 15:30

[3M09] 電子線形加速器を利用した医療用核種製造システムの検討

(3)Lu-177製造量評価

*田所 孝広1、可児 祐子1、関本 俊2、大槻 勤2 (1.㈱日立製作所 研究開発グループ 原子力システム研究部、2.京都大学 原子炉実験所)

キーワード:SPECT、医療用放射性核種、ルテチウム177、ハフニウム178、電子線形加速器、製造システム

電子線形加速器を用いたMo-99製造システムの原料部分をHfとすることで、治療用として欧米で適用が進んでいるLu-177の製造を検討した。モンテカルロ輸送計算コードPHITS により導出した制動放射線分布と、Lu-177製造基礎実験との比較により評価した反応断面積を用いてLu-177製造量を評価し、以下の結果を得た。(1) Lu-177製造量は、20MeVから35MeVまでは電子ビームエネルギの増加に従って増加割合が増えるが、35MeV以上では増加の割合が一定になる。(2)加速エネルギ35MeV、ビーム電流値1000μAにおいて、48.6時間の照射で1回治療分の製造が可能である。