2016年春の年会

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企画セッション

合同セッション » 核燃料部会,熱流動部会,計算科学技術部会,保健物理・環境科学部会,水化学部会

[JS01] 福島第一原子力発電所事故時の核分裂生成物挙動

―事故時のFP挙動の概要と今後の総合的ソースターム解析への道―

2016年3月27日(日) 13:00 〜 14:30 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:越塚 誠一(東大)

[JS0102] (2)環境測定に基づく放出量評価

*永井 晴康1 (1.JAEA)

学会事故調では、汚染水、環境汚染など放射性セシウム等の核分裂生成物(FP)の挙動が従来知見からは十分に説明できず、学会事故調を引き継いだ廃炉検討委員会でも、これを重視し、各部会がそれぞれの視点で評価を進めている。熱流動、核燃料部会などは、燃料からのFP挙動を過酷事故解析により評価しているが、プラント内の測定値が少なく、結果の妥当性評価が難しい。一方、水化学、保健物理・環境科学部会などは、発電所内外の測定値から、発電所内のFP挙動を逆推算している。本セッションでは、原子炉から外部への順解析と測定値に基づく逆解析の結果を議論し、これまで見えなかったプラント内でのFP挙動を正しく把握することを目指している。