[OV0401] (1)本研究の背景と目的
福島第一原子力発電所事故では、事故発生時応急的な核燃料冷却のため、海水が原子炉内に注入されたことから、通常のプロセスから発生する放射性廃棄物には該当しない異質な性状の廃棄物が発生しました。そこで、新たな科学的知見の取得と新しい概念に基づく処理・処分法の研究・開発が必要となっています。本研究では、福島原発事故で発生した汚染物の合理的な処理・処分システム構築に向け、汚染物の性状評価-除染・処理-廃棄物の保管・管理-廃棄物の最終処分の各プロセス間の整合性を考慮し、プロセス全体としての合理性を図った処理・処分システムの開発のための基盤研究を行いました。本セッションでは、その結果を紹介します。