2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1E01-07] 燃料集合体内熱流動

2017年9月13日(水) 10:05 〜 12:00 E会場 (B3棟 B32講義室)

座長:竹田 武司 (JAEA)

11:05 〜 11:20

[1E05] 可搬型スプレイ放水時の燃料集合体内部の流動に関する研究

*山田 晃司1、石崎 浩治1、新村 逸太1、竹内 淳一2、西崎 千博2、近藤 喜之2、小室 吉輝2、児玉 敦司2 (1. 関西電力、2. 三菱重工)

キーワード:使用済み燃料ピット、可搬型スプレイ、燃料集合体、実験

原子力発電所には、使用済燃料ピット(SFP)への放水設備として、可搬型スプレイ設備が配備されている。可搬型スプレイ放水時にはSFPに保管された燃料集合体上部に液滴が散布され、燃料集合体内部へ流入する。燃料集合体内部での流動現象を把握することはSFPの未臨界性を担保する観点から重要であるため、燃料集合体を模擬した供試体に対し、可搬型スプレイ設備と同等のスプレイ水を散布し、燃料集合体サブチャンネル内の液滴及び模擬燃料棒表面の液膜の挙動を把握するための実験を行った。
実験では、スプレイ流量及びスプレイ水温をパラメータとして液滴によるサブチャンネル内の水密度データを二針式光学プローブによる計測で取得した。また液膜厚さ分布を多点電極式液膜センサにより取得した。これらのデータから燃料集合体内部では液膜の存在が支配的であり、液滴として存在する水はわずかであることを確認した。