2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 307-1 計算科学技術

[1G09-12] 耐震・燃料解析

2017年9月13日(水) 14:45 〜 15:50 G会場 (C棟 C213講義室)

座長:西田 明美 (JAEA)

15:00 〜 15:15

[1G10] ABWR原子炉建屋の3次元FEM耐震解析における使用済燃料プール水のモデル化方法

(2)使用済燃料プール水の簡便なモデル化方法

*鬼塚 翔平1、後藤 祥広1、小島 直貴2、飯島 唯司1 (1. 日立GE、2. HiICS)

キーワード:流体モデル化、耐震解析、3次元有限要素法、使用済燃料プール、改良沸騰水型原子炉

本研究は、3次元FEMによるABWR原子炉建屋の耐震解析における、使用済燃料プール水のモデル化方法の構築を目的とする。その2では、使用済燃料プール水の遥動がABWR原子炉建屋の地震応答に与える影響を評価するために、その1で検証した仮想流体質量法をABWR原子炉建屋の3次元FEMモデルに適用し、流体構造連成効果を考慮した耐震解析を行った。比較のために、プール水の遥動の効果を考慮しないモデルに対しても耐震解析を行った。得られた地震応答を比較すると、上述の2つのモデルで一致した。この結果は、プール水の遥動が原子炉建屋の地震応答に与える影響は小さいことを示唆しており、プール水の質量のみ考慮すればよいと結論した。