2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-3 原子力施設の廃止措置技術

[2D10-15] 燃料デブリ処理に向けた開発1

2017年9月14日(木) 14:45 〜 16:20 D会場 (B3棟 B31講義室)

座長:柳原 敏 (福井大)

16:00 〜 16:15

[2D15] 燃料デブリ用収納缶の開発

(6)収納缶落下試験の静的解析評価

*廣坂 和馬4、内山 秀明1、松岡 寿浩2、楢崎 千尋3、宮本 和4、齋藤 昇4、菊地 義春4、上野 学4 (1. IRID、2. IRID/三菱重工、3. IRID/東芝、4. IRID/日立GE)

キーワード:燃料デブリ、収納缶、構造強度、落下試験、静的解析、ひずみエネルギー法、未臨界

収納缶の落下事象時の構造強度評価手法構築を目的として、収納缶の1/3スケール落下試験の解析評価を実施した。落下事象はエネルギー制限事象であることから、本研究では、衝突加速度の評価にひずみエネルギー法を用いて、軽水炉機器の構造強度評価で多くの実績がある、静的解析評価手法の適用性を検討した。また、収納缶はデブリの未臨界維持を担保するために落下時の変形を制約する必要があるため、構造強度評価では、変形量が基準値以下であることを評価した。落下試験と解析結果の比較より、静的解析評価は収納缶の変形量を適度に大きく見積もり、未臨界維持機能を保守側に評価できることから、落下事象時の収納缶に対する構造強度評価手法として、ひずみエネルギー法を用いた静的解析評価手法を適用できる見通しを得た。