2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2E01-04] 相変化

2017年9月14日(木) 09:30 〜 10:35 E会場 (B3棟 B32講義室)

座長:小野 綾子 (JAEA)

09:45 〜 10:00

[2E02] マイクロ波加熱による突沸現象の発生メカニズム

*藤田 峻也1、阿部 豊1、金子 暁子1、湯淺 朋久1、瀬川 智臣2、山田 美一2 (1. 筑波大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:核燃料サイクル、脱硝、過熱、気泡生成、突沸

核燃料サイクルにおける脱硝転換工程では,マイクロ波加熱脱硝法により使用済み燃料の再処理溶液をMOX原料粉末に転換している.円筒容器を用いたマイクロ波加熱において,激しい突沸及び吹き零れの発生が確認されていることから,マイクロ波加熱による過渡沸騰挙動を十分に把握する必要がある.本研究では,マイクロ波加熱時に生じる溶液の突沸現象の発生機構の解明を目的として,実験では試験流体の誘電率を変えることで実機条件を模擬させ,沸騰挙動を観察した.温度計測結果を用いて突沸に至るまでに溶液に蓄えられたマイクロ波の加熱熱量や突沸によって水が噴き出す運動エネルギーを見積もった.また,気泡核生成の様子を詳細観測し,実験結果と核生成理論と照らし合わせ,突沸現象のメカニズムの考察を行った.