2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2G14-18] 臨界管理技術開発1

2017年9月14日(木) 15:50 〜 17:10 G会場 (C棟 C213講義室)

座長:須山 賢也 (JAEA)

16:35 〜 16:50

[2G17] 燃料デブリの臨界管理技術の開発

(30)福島第一原子力発電所の統計的臨界評価手法の提案

*森本 裕一1,2、赤池 正則1,2、竹生 諭司1,2、石井 一弥1,2、丸山 博見1,2,3 (1. IRID、2. 日立GE、3. 現 ナイス)

キーワード:福島第一原子力発電所、統計評価、臨界管理

福島第一原子力発電所のデブリは,多くの物理量が不確定である。これらの値を保守的な結果となるよう設定した臨界評価では,現状の最も有りそうな状態が何処にあるかに応えられない。また,過度に保守的な評価になり,設備要求が過大なものになる恐れがある。統計的臨界評価は,不確定な物理量・物理パラメータをその確率分布から選択して臨界評価を実施し,最も有りそうな状態を評価する枠組みを提供することを狙いとしている。1号機を対象とした評価の結果、ステンレスの含有割合と中性子増倍率が強い相関を持つこと、ステンレス含有割合は20%以上であることが示唆された。今後の研究や内部調査の進展の結果を取り込み、順次更新することにより、確からしい評価を得るための方法として活用する予定である。