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[2I12] 事故耐性燃料としてのSiC複合材被覆管の既設PWRへの適用性に関する評価
(1)炉心核特性への影響評価
キーワード:事故耐性燃料、SiC複合材、被覆管、PWR、核特性
事故耐性燃料の被覆管材としてSiCを使用した場合の炉心核特性への影響について、炉心設計コードGalaxyCosmo-Sを用いて評価した。本研究では、被覆管材をジルカロイからSiCに変更することによる、臨界ほう素濃度、出力ピーキング係数、反応度価値等の主要な炉心特性の比較を行った。SiC被覆管は従来被覆管材に比べて熱伝導率が低く、燃料温度が高くなるため、停止余裕が低下(出力欠損が増加)する影響が確認されたが、制御棒増設により停止余裕の成立性が得られる見込みが得られた。その他の核特性は、従来被覆管材を採用した場合と比べて、大きな変化はないことが確認でき、被覆管材としてSiCを用いた場合でも炉心の成立見込みがあることが示された。