2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-1 加速器・ビーム加速技術

[2N18-24] イオン加速器とその応用および要素技術開発

2017年9月14日(木) 16:40 〜 18:30 N会場 (N棟 N307講義室)

座長:笹 公和 (筑波大)

16:55 〜 17:10

[2N19] 核変換による高レベル放射性廃棄物の大幅な低減・資源化(加速器技術)

(2)大強度ビーム用真空窓と標的の開発の現状

*奥野 広樹1、生駒 直弥1,5、高峰 愛子1、佐藤 智哉1、林崎 規託4、近藤 浩夫2、難波 愼一3 (1. 理化学研究所 仁科加速器研究センター、2. 量子科学技術研究開発機構、3. 広島大学、4. 東京工業大学、5. 長岡技術科学大学)

キーワード:核変換、標的、真空窓

LLFPの核変換には、大強度ビームを標的に照射するシステムが必要である。このシステムには、大強度ビームからの熱負荷に耐えうる標的はもちろんのこと、加速器内のビームが通るビーム真空と標的内の真空領域を仕切るための窓が必要であり、大強度ビームを用いた核変換システムにおいては、問題となる部分である。我々は、固体の窓を使用せずアークプラズマでこの真空窓を形成するプラズマウィンドウを大口径化する試みを行い、2cmもの大口径プラズマウィンドウの点火に成功した。実験データとともに性能評価を行う。標的については、ERITの様に内部標的として使用する場合を想定して、液体リチウム膜を裏板無しで生成させ、この厚みの不安定性を調べそれを抑制させる方法を開発している。この開発状況についても報告する。

本研究は、総合科学技術・イノベーション会議が主導する 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一環として実施したものです。