2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 401-1 基礎物性

[2P14-18] 基礎物性

2017年9月14日(木) 15:50 〜 17:10 P会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室2)

座長:西 剛史 (茨城大)

16:50 〜 17:05

[2P18] 液体鉛ビスマス共晶合金中の酸素の拡散係数に関する研究

*渡辺 奈央1、Adhi Pribadi1、近藤 正聡2、高橋 実2 (1. 東工大大学院、2. 東工大先導原子力研)

キーワード:鉛ビスマス共晶合金、酸素拡散、クロノアンペロメトリー

新型高速炉や加速器駆動システム(ADS)の冷却材として鉛ビスマス共晶合金(LBE)が有力視されている。一方で液体LBEには構造材料に対する腐食性が大きいといった課題が挙げられるが、液体LBE中の酸素濃度を適切に制御することによりこの腐食の抑制が可能であることがわかっている。本研究では酸素濃度制御において重要な液体LBE中における酸素拡散挙動の研究の一環として、酸素の拡散係数DOを電気化学的手法により得ることを目的とした。セルは、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)固体電解質製の細管にLBEを入れ、試験電極としてモリブデンを挿入、アルファガムで密封し、細管の外側表面に参照電極として白金のスパッタリングを施し白金線を巻いたものである。クロノアンペロメトリーにより得られた電流の測定値からDOを算出した。