2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[3A05-10] 核種分離・回収技術2

2017年9月15日(金) 10:30 〜 12:00 A会場 (B1棟 B11講義室)

座長:杉山 大輔 (電中研)

11:30 〜 11:45

[3A09] MA分離変換技術の有効性向上のための柔軟な廃棄物管理法の実用化開発

(6)HLW顆粒体貯蔵時の化学安定性

*室屋 裕佐1、稲垣 八穂広2、有馬 立身 2、鈴木 晶大3 (1. 阪大産研、2. 九大、3. NFD)

キーワード:柔軟な廃棄物管理、環境負荷低減、化学的安定性、硝酸塩放射線分解、腐食挙動

HLW顆粒体の貯蔵時化学的安定性について、顆粒体の放射線分解およびキャニスタの内面腐食を実験的に評価する。顆粒体の放射線分解については、その含有成分からNOxや水素の発生が想定される。今回、固体硝酸塩にCo-60によるγ線の高線量照射を行い、各ガスの発生量の線量依存性を最高200 kGyまで初めて実施した。一方、キャニスタ内面腐食については、候補材であるSUS304L鋼のNaNO3による腐食挙動を600℃で最長11.5日間の加速試験を行った。試験後分析の結果、NaNO3が溶融塩で存在していたにも関わらず、その腐食挙動は酸化であり、酸化膜の保護膜的性質によって長期にわたる健全性を維持する可能性が高い。今後、顆粒体の放射線分解及び腐食メカニズムの解明を通して、50年間の変化に対する予測を進めて行く。