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[3A17] 福島第一原子力発電所内滞留水中の放射性核種の構造材への移行
(1)Cs, Sr, Niの移行挙動
キーワード:福島第一原子力発電所、滞留水、コンクリート、収着
福島第一原子力発電所では燃料デブリが滞留水と接触することにより、放射性核種が水へと移行している。滞留水中の放射性核種の分析濃度より、原子炉格納容器ではアクチニド等の濃度が高く、滞留した先にあるタービン建屋等では濃度が低い傾向が見られる。このことから放射性核種が建屋構造材に収着、または水質の変化により沈澱し、建屋内に残留している可能性がある。事故廃棄物の処理処分を検討するためには、放射性核種の移行挙動を把握することが重要となるため、建屋構造材への収着・沈澱について実験的に評価する。ここではCs, Sr, Niの硝酸塩を添加してpHを中性付近に調整した模擬滞留水に、コンクリートやセメント、ステンレス片を静置条件で3ヶ月程度浸漬させ、模擬滞留水中の経時的な濃度変化から添加元素の構造材への移行量を求めた。