[3D01-07] 事故炉の各種評価

[3D02] 福島第一原子力発電所の廃止措置におけるVRシステムの高機能化

*伊藤 倫太郎¹、鈴木 健太¹、堀内 一憲¹、平野 弘康¹ (1. 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)

キーワード：VRシステム、廃炉措置

福島第一原子力発電所の廃止措置においては、作業環境が高線量であるリスクを考慮すると、施設構造や線量分布等の作業環境に関して知り得るデータ・情報に基づいて事前に綿密な準備を行うことが重要である．日本原子力研究開発機構では、廃止措置に係る作業の計画立案・検討及び訓練等を行うＶＲシステムを楢葉遠隔技術開発センターに整備している。現在、本システムを廃止措置において有効的に活用するために、現場で得られたデータをオンデマンドに反映すること等のさらなる高機能化に取り組んでいる。具体的には、三次元形状を扱うソフトウェアの出力映像を容易に三次元で可視化及び合成可能とした。また、カメラの映像を表示する機能の追加等、訓練に関する機能の高度化を実施した。さらに、原子炉格納容器下部の補修・止水作業に用いる遠隔操作機器の操作訓練システムとしての応用開発も進めている。本稿では、これらの現状について報告する。