2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3E01-05] フィルター・スクラビング2

2017年9月15日(金) 09:30 〜 10:55 E会場 (B3棟 B32講義室)

座長:高田 孝 (JAEA)

09:30 〜 09:45

[3E01] プールスクラビングにおける単一気泡中のエアロゾル挙動

*藤原 広太1、中村 優樹1、菊池 航1、齋藤 慎平1、湯淺 朋久1、金子 暁子1、阿部 豊1 (1. 筑波大学)

キーワード:プールスクラビング、除染係数、エアロゾル、可視化計測

原子力発電所の過酷事故において圧力容器内で生じた核分裂生成物質(FP)が水中を通り大気中に移行する際,プールスクラビング効果による除染が期待されている.この除染効果を検証することは原子力発電所でシビアアクシデントを発生した際の環境への影響を解析する上で極めて重要である.しかしながら,プールスクラビングの気液二相流動に関する知見は不足しており,特に液中の気泡からFPが水に移行する原理の解明が求められている.

本研究の目的は単一気泡内のエアロゾル挙動に着目し,気泡内粒子の液中への移行挙動を解明することである.

本報では気泡や油滴の流動に対してより詳細な可視化計測を行い、気泡および油滴内部の微粒子挙動や外部流動との相関を明らかにする.また,水槽内に温度成層を生成することでより広範な条件において気泡内外の流動への影響を考察する