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[3E15] 超音波による微小液膜厚さの測定
キーワード:超音波、液膜
従来の炉心熱流動実験での模擬燃料棒表面のドライアウト・リウェットの判定は、熱電対での温度測定によって行われてきている。しかしながら、温度測定に基づく液膜有無の判定には不明確な点があるため、液膜を直接測定する手法の開発は重要である。本研究では、高温・高圧での液膜のドライアウト・リウェット及び厚さを測定することを最終目的として、超音波による非接触液膜厚さ測定手法の開発を実施している。本研究では、パルスエコー法を利用した測定可能液膜厚さをより小さくするために15MHzの中心周波数を有する圧電素子と独自の駆動回路を用いた超音波液膜厚さ測定装置を製作した。本装置では先行研究よりも使用する周波数が高いことから、0.2mm程度の液膜厚さまでは液膜内多重反射波が干渉することなく明確に分離して観測可能であり、それ以下の液膜厚さにおいても高い精度で液膜厚さの測定が可能となった。