[3H06-09] 核変換2

[3H09] 高温ガス炉の高レベル廃棄物の減容に関する研究

​処分シナリオ、分離導入による減容効果の確認

*深谷 裕司¹、大橋 弘史¹ (1. 原子力機構)

キーワード：高レベル廃棄物、処分場専有面積

高温ガス炉の高レベル廃棄物の減容に関する研究を行った。高温ガス炉は高い発電効率、高い燃焼度など廃棄物減容効果が期待できる有利な条件を有している。軽水炉の代表シナリオ（第２次とりまとめ）に従って、軟岩の処分場に竪置き処分を行う処分法を適用したところ、軽水炉と比較し、直接処分については処分場専有面積が半分程度、再処理時には３割程度の低減が見られた。直接処分に関しては、エネルギー発生量に対するTRUの発生量が軽水炉の半分程度という、処分に有利な高温ガス炉の核特性によるものであることが分かった。再処理時は、主に、ＦＰの崩壊熱が寄与するため、廃棄物減容の効果は高温ガス炉の発電効率の高さによるものである。さらに、処分場専有面積低減のために、横置き、シナリオの最適化、群分離技術の併用などの検討を行い、効果的な減容効果が確認できた。