2017年秋の大会

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V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[3O06-09] プラズマ対向壁水素同位体挙動

2017年9月15日(金) 10:50 〜 12:00 O会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室1)

座長:片山 一成 (九大)

11:20 〜 11:35

[3O08] JET-ILWダイバータタイル表面の化学状態と水素同位体滞留の相関

*大矢 恭久1、増崎 貴2、時谷 政行2、東 奎介1、小柳津 誠3、磯部 兼嗣3、朝倉 伸幸3、Marek Rubel4、Anna M. Widdowson5、Kalle Heinola6 (1. 静岡大学、2. 核融合科学研究所、3. 量子科学技術研究機構、4. Royal Institute of Technology、5. Culham Science Centre、6. University of Helsinki)

キーワード:水素同位体滞留挙動、JET-ITER like wall、タングステン、表面化学状態

プラズマ対向壁中の水素同位体挙動の理解は、炉運転時の燃料制御の観点から重要な課題である。本研究では2011年から2012年にJETに設置されたITER like Wall中の水素同位体滞留挙動とその表面化学状態について昇温脱離法とX線光電子分光法を用いて明らかにした。その結果、表面元素組成比は設置場所により大きく異なることが示された。特に炭素堆積層の厚い場所では重水素の滞留量が高く、主要な脱離ピークは673 K付近に見られた。外側タイル表面では金属(W, Be)および酸素が主要な元素であり、酸化物層が形成していることが予想された。このような場所では重水素滞留量は少ないが、脱離温度はほぼ同じ温度であることが示された。