2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3P01-04] 放射線管理と線量評価

2017年9月15日(金) 09:30 〜 10:35 P会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室2)

座長:迫田 晃弘 (JAEA)

10:15 〜 10:30

[3P04] 使用済燃料から回収された金属ジルコニウムによる職業環境における被ばく線量の試算

*高橋 知之1、田中 草太1、岩田 佳代子1、高橋 千太郎1 (1. 京都大学)

キーワード:金属ジルコニウム、回収、使用済燃料、被ばく線量、職業環境

原子力発電所から発生する使用済燃料の処理過程において、有用元素を回収して再利用に供することは、資源の少ない我が国の産業発展及び高レベル放射性廃棄物処分におけるリスクの低減化の観点から有益である。このような再利用では、回収された物質に付随する放射性核種による一般公衆の被ばく線量を評価することにより、再利用に供することの可能な放射性核種濃度を設定することが不可欠である。この濃度レベルの設定のためには、当該物質の環境におけるライフサイクルを調査することにより、一般公衆に対する被ばく経路を同定し、それぞれの経路における線量評価を行わなければならない。本研究は、使用済燃料に含まれるジルコニウムに着目し、そのライフサイクルを調査するとともに、再利用における主要な被ばく経路の一つと考えられる、金属ジルコニウムによる職業環境における被ばく線量の試算を実施した。