2017年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-5 医療用原子炉・加速器

[2C04-08] 医療用加速器・医療応用

2017年3月28日(火) 10:40 〜 12:00 C会場 (16号館 16-203教室)

座長:豊川 弘之 (産総研)

10:40 〜 10:55

[2C04] 99Mo/99mTcジェネレータ用アルミナ吸着剤のMo吸着/回収特性

*鈴木 善貴1、滑川 要二1、北河 友也2、掛井 貞紀3、松倉 実2、吉永 英雄3、三村 均2、土谷 邦彦1 (1. 原子力機構、2. ユニオン昭和、3. 太陽鉱工)

キーワード:Mo-99/Tc-99mジェネレータ、アルミナ、Mo吸着/回収特性、Moリサイクル

診断用医薬品テクネチウム-99m(99mTc)の原料であるモリブデン-99(99Mo)を放射化法((n,γ)法)により製造するための技術開発を行っている。この方法は、核分裂法((n,f)法)による99Mo製造に比べ得られる放射能濃度が低いことから、高価な98Mo濃縮MoO3原料を用いることも検討されている。このため、99Mo/99mTcジェネレータに対して、Mo吸着・99mTc溶離性能の向上とともに、使用後のMoを回収し、再利用することが必要不可欠である。本研究では、現行の医療用Al2O3と比較して高いMo吸着量を有するAl2O3について、Mo溶液の性状によるMo吸着特性への影響とAl2O3からのMo回収特性を調べた。この結果、Al2O3へのMo吸着量はMo溶液のpHに影響すること、Al2O3から高純度Moを得るためには回収液に影響することを明らかにし、Moリサイクルが可能なアルミナ吸着剤の開発に見通しを得た。