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[2D12] 低ガンマ線感度を有するリアルタイム中性子個人被ばく線量計用高速中性子センサーの実験とシミュレーションによる応答関数の評価
キーワード:高速中性子、シリコン半導体検出器、モンテカルロシミュレーション
核テロなどの放射線災害時にはガンマ線による中性子誤検出がない個人被ばく線量計が必要となる。本研究では厚さ60ミクロンのシリコン半導体センサーを用いることでガンマ線感度を極力小さくした高速中性子センサーを開発し、ガンマ線と高速中性子に対する応答特性を加速器と中性子線源を用いた実験とMCNP6を用いたモンテカルロシミュレーションにより評価した。シミュレーション結果は実験結果をよく再現できていたが、モンテカルロシミュレーションの問題点が明らかになった。本センサーの特徴は、数mGy/hの高ガンマ線量率の放射線場でも中性子誤検出が少ないこと、高速中性子測定下限エネルギーを800 keVまで下げたこと、さらに中性子エネルギー800 keVから15 MeVまでの応答特性が線量当量換算係数によく一致している点である。