2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2K10-15] 福島第一発電所事故関連1

2017年3月28日(火) 14:45 〜 16:20 K会場 (16号館 16-306教室)

座長:奈良林 直 (北大)

14:45 〜 15:00

[2K10] 東京電力福島第一原子力発電所炉内状況把握の解析・評価

(84)SAMPSONコードによる福島第一原子力発電所2号機の強制減圧後圧力挙動解析

*木野 千晶1、鈴木 洋明1、吉岡 逸夫1、岡田 英俊1、内藤 正則1 (1. エネルギー総合工学研究所)

キーワード:福島第一原子力発電所、シビアアクシデント、炉心溶融、シミュレーション、SAMPSON

エネルギー総合工学研究所では福島第一原子力発電所2号機を対象に、シビアアクシデント解析コードSAMPSONを用いて事故進展を解析している。事故進展シナリオを考察する上では、炉内の圧力・温度の時系列変化を正確に模擬することが重要となる。2号機においては14日18時02分頃に主蒸気逃がし安全弁(SRV)が開かれた後、3回圧力が上昇・下降を繰り返すことが測定結果から分かっている。この圧力挙動を再現するシナリオの一つとして、溶融デブリが下部プレナムに落下した可能性が指摘されている。本解析ではこのシナリオに基づき、測定された圧力挙動が再現可能な落下デブリ量・タイミングについて評価する。