2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-3 燃料再処理

[3I10-12] U, Pu, Thの分離・回収

2017年3月29日(水) 14:45 〜 15:30 I会場 (16号館 16-304教室)

座長:渡部 創 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[3I12] ウラン選択性沈殿剤を用いたトリウム燃料簡易再処理技術基盤研究

(2)架橋ピロリドン誘導体の性能評価

*風間 裕行1、池田 泰久1、鷹尾 康一朗1 (1. 東工大 先導原研)

キーワード:再処理、ウラン、トリウム、沈殿

2-ピロリドン誘導体(NRP)は、U(VI)に選択的な沈殿能を有することから、使用済みトリウム燃料再処理技術等への応用が期待される。本研究では、不溶性一次元鎖ポリマー錯体の形成によりU(VI)沈殿効率の更なる向上が期待される新規沈殿剤として架橋部位を挟んで2個のピロリドン環を有する架橋NRPを開発し、それらの性能評価を行うことを目的とした。U(VI)とTh(IV)を模擬したU(IV)の沈殿試験の結果から、架橋NRPはU(VI)と配位高分子型UO2(NO3)2(NRP)沈殿を生成し、U(IV)とは非配位性H2[U(NO3)6]・2NRP沈殿を生成することが明らかとなった。二つの沈殿機構の違いから、U(VI)/Th(IV)相互分離の可能性を見出した。