2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-2 核燃料とその照射挙動

[1D07-09] 基礎物性

2018年9月5日(水) 14:45 〜 15:35 D会場 (A棟 A32)

座長:高野 公秀(JAEA)

15:15 〜 15:30

[1D09] 蛍石型酸化物の熱物性評価

*加藤 正人1、松本 卓1、中村 博樹1、町田 昌彦1 (1. 原子力機構)

キーワード:蛍石酸化物、アクチナイド酸化物、熱物性

UO2やPuO2などのアクチニド酸化物は蛍石構造を有しており、その熱物性は多くの研究が行われている。本研究では核燃料として用いられる蛍石型酸化物の熱物性について体系的に理解するために、様々な蛍石型酸化物の物性をレビューし熱物性の評価を行った。

蛍石構造を有するCeO2、ThO2、UO2、NpO2、PuO2、AmO2について基礎特性をレビューした。CeO2及びThO2の比熱は、定積比熱と熱膨張項の和と良く一致し、他のアクチニド酸化物は、より高い値となることが確認できた。熱伝導率は、Slackの式を用いてフォノン伝導による評価を行ったが、同様にCeO2はThO2については、良い一致を示した。UO2、NpO2、PuO2、AmO2は、比熱の評価においてショットキー項を評価することが重要であることを確認した。