2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[2E01-05] 燃料製造

2018年9月6日(木) 14:45 〜 16:05 E会場 (A棟 A34)

座長:西 剛史(茨城大)

15:30 〜 15:45

[2E04] MOX燃料製造におけるU3O8粉末の利用に関する検討

*土持 亮太1、廣岡 瞬1、砂押 剛雄2、山田 忠久2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 検査開発株式会社)

キーワード:U3O8、UO2、(U, Pu)O2、還元、焼結

U3O8粉末をMOX燃料製造の原料粉末として直接利用すると、U3O8からUO2への還元に伴う体積収縮によって成型体が割れる懸念がある。そこで、U3O8粉末及びU3O8と(U, Pu)O2の混合粉末(以下、混合粉末)の成型体を形状を保ったままUO2へ還元し、焼結するための最適な条件の検討を行った。
U3O8粉末及び混合粉末の双方について成形圧200 MPaで成形し、還元雰囲気下、熱処理温度450 ℃~500 ℃の条件で熱処理することにより、ペレットの形状を保ったまま還元させることに成功した。混合粉末を用いた還元試験では、成形圧500 MPaの成型体でもペレットの形状を保ったまま還元することができた。還元した混合粉末の成型体の焼結を行ったところ、最も高いもので密度約94 %T.D.の焼結体が得られた。