2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[2J13-16] アクチニド分離2

2018年9月6日(木) 15:50 〜 16:55 J会場 (A棟 A41)

座長:鷹尾 康一朗(東工大)

15:50 〜 16:05

[2J13] ジアミド型配位子によるAm/Cm分離メカニズに関する計算化学研究

*金子 政志1、渡邉 雅之1、鈴木 英哉1、松村 達郎1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:分離変換技術、MA分離、DGA、ADAAM、密度汎関数法

日本原子力研究開発機構(JAEA)では、分離変換技術の分離プロセス開発の一環として、マイナーアクチノイド(MA)の相互分離のための抽出剤開発を行ってきた。MAの分離メカニズムを理解することで新規抽出剤の開発を促進することが可能となる。本発表では、計算化学的手法として密度汎関数法を用いてジアミド型配位子(DGA, ADAAM)によるAm/Cm分離メカニズムの解明を試みた。種々の実験データに基づいて溶媒抽出時の分子構造及び化学反応をモデル化し、生成ギブズエネルギー解析を行った結果、DGAが有するCm選択性及びADAAMが有するAm選択性を再現することに成功した。さらに化学結合解析を行った結果、金属(AmもしくはCm)と配位子(DGAもしくはADAAM)の共有結合性の違いが、Am/Cm分離選択性の一因となっていることが示唆された。