[2J20-22] 乾式プロセス

[2J22] 柔軟性の高いMA回収・核変換技術の開発

（5）乾式再処理における廃棄物処理のための希土類元素電解回収に関する基礎検討

*飯塚 政利¹、村上 毅¹、野平 俊之² (1. 一般財団法人電力中央研究所、2. 京都大学)

キーワード：金属燃料高速炉、乾式再処理、MA核変換、廃棄物処理、電解回収、液体電極

高速炉燃料サイクルに金属燃料－乾式再処理技術を取り込むことにより、幅広い高速炉導入シナリオやPu需給シナリオに柔軟に対応しつつ、廃棄物有害度低減効果を最大化するMA回収・核変換システムを構築することを目的とし、文部科学省からの受託で2016年度から4ヵ年の計画で以下の研究開発項目を実施している。乾式再処理における使用済み塩化物処理では、液体金属中にFP元素を回収し酸化物に転換してガラス中に含有させることによる高レベル廃棄物固化体発生量の抑制、およびヨウ素の分離回収を狙っている。ここではFP元素回収ステップの技術開発を目的として、723Kの溶融LiCl-KCl-CeCl₃における液体Ga電極を用いた各種電気化学測定を行った結果を基に、液体Ga中溶解度以上の濃度にまで回収する際のCe析出挙動を調べた。