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[3I03] 東京電力福島第一原子力発電所炉内状況把握の解析・評価
(109)福島第一原子力発電所2号機、3号機の炉心物質移行過程における炉心エネルギーの差とその影響
キーワード:沸騰水型原子炉、過酷事故、スランピング、デブリ冠水
2号機と3号機では炉心損傷開始からスランピング(炉心物質の下部プレナム移行)までの時間に大差があり、スランピング時のエネルギーが異なる。損傷開始から4時間程度でスランピングした2号機では炉心燃料の一部は溶融したが、燃料未溶融領域が多く残された可能性が高い。同じく8時間程度でスランピングした3号機では炉心の相当規模まで燃料が溶融し、溶融プールを形成していた可能性が高い。この理解は多くのSA解析コードを用いた評価によって基本的な妥当性が裏付けられた。スランピング時の炉心エネルギーの差は下部プレナムでのデブリ冷却挙動に影響を与え得る。