[1J01-04] 原子力と法

[1J02] 原子力発電再稼働裁判の課題

(2)技術的判断と課題

*宮野 廣¹、堀池 寛²、田中 治邦³、鈴木 孝寛⁴、村田 貴司⁵ (1. 法政大学、2. 福井工業大学、3. 日本原燃、4. 国際法学会、5. 横浜市立大学)

キーワード：裁判例、差止請求、原子力安全の技術的論点

裁判には当然社会的視点もあるが、その基本は技術論である。技術論での単純な間違いはあってはならない。間違いの背景には、説明不足や、理解の難しさもある。また、議論の技術的論点として明確に白黒をつけがたいものもある。しかし、裁判では技術論そのものではなく、十分に議論ができており、法律上の判断が適正に行われていたのかをみるもので、技術論の議論ではない。そこで、ここでは、どこに説明不足、理解のまちがいがあるのか、これから、どのように技術として取り組むべきかを明確にする。