2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[1O14-16] ジオポリマー固化技術

2018年3月26日(月) 16:20 〜 17:10 O会場 (M3棟 M3-212)

座長:高瀬 和之 (長岡技科大)

16:50 〜 17:05

[1O16] 放射性廃棄物固化材としてのジオポリマー

(3)統計解析により得られた分配係数の特徴

*足立 栄希1、関根 伸行1、須田 裕貴1、植田 厚1、見上 寿1、片桐 源一1 (1. 富士電機)

キーワード:ジオポリマー、分配係数

ジオポリマーの異なる金属イオンに対する分配係数を、金属イオンの4つの物理化学的説明変数で分類し、その中の2つの変数の組み合わせで整理したところ、分配係数は、酸化数の数と族を説明変数とした回帰式でよく再現できる事が分かった。2つの説明変数の係数は小さいため、分配係数の説明変数依存性は小さいと考えられる。即ち、分配係数の元素依存性は小さい。一方、セメントの分配係数は、同様に説明できるが、係数が大きく説明変数依存性が大きいため元素依存性が大きい。これらの結果から、このジオポリマーの固定化性能は、セメントに比べて元素依存性が小さいため、放射性廃棄物の固化に対し汎用的に用いることができると考えられる。