2018年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[2C07-13] 計測,安全取扱い,生産,挙動

2018年3月27日(火) 14:45 〜 16:40 C会場 (R1棟 R1-211)

座長:大塚 哲平 (近大)

15:45 〜 16:00

[2C11] 管状ジルコニウムにおける水素透過挙動

*片山 一成1、泉野 純逸1、松浦 秀明2、大塚 哲平3、深田 智1 (1. 九大院総理工、2. 九大院工、3. 近大理工)

キーワード:トリチウム生産、ジルコニウム、水素透過、高温ガス炉

高温ガス炉を利用した核融合炉初期装荷用トリチウムの生産について検討を進めている。課題の一つは、リチウムと中性子との核反応で生成されたトリチウムの閉じ込め技術の開発である。これまでの検討により、円筒状のリチウム化合物の外周をアルミナで被覆するだけでは、500℃を超える高温条件下では、十分にトリチウム透過を抑制することができないと評価している。そこで、アルミナの内側において、高い水素吸蔵性能を有する管状のジルコニウムによりリチウム化合物を挟み込む方法が提案されている。本研究では、片側封じした管状ジルコニウム試料の管内側あるいは管外側に水素ガスを供給し、反対側へ透過する水素のフラックスを測定することから、水素透過速度を評価した。