2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[2D01-02] 微小試験片

2018年3月27日(火) 09:30 〜 10:05 D会場 (R1棟 R1-212)

座長:山本 真人 (電中研)

09:30 〜 09:45

[2D01] 微小試料による機械特性評価手法の検討

自動ボール押込み試験の圧力容器鋼評価への適用性

*宮代 聡1、橘内 裕寿1、板谷 雅雄2、山岡 鉄史2、豊田 哲也3、石嵜 貴大4 (1. 日本核燃料開発、2. 東芝エネルギーシステムズ、3. 日立GEニュークリア・エナジー、4. 日立製作所)

キーワード:ABI試験、押込み試験、監視試験、廃炉材研究

廃炉材研究や40年超運転に向けたデータ取得方法検討の観点から、微小試験片による機械特性評価技術への要求が高まっている。NFDでは、微小試験片で破壊靭性を評価を実施可能な方法を模索し、有望と思われる複数の手法について並行して検討を進めている。
微小なボール圧子を用いた全自動ボール押し込み(ABI:Automated Ball Indentation)試験は、破壊靭性と引張特性を同時に評価可能、試験片の損傷は微小圧痕のみ、微小平板で試験可能であり複雑な加工を必要としない、等の利点を持つ。本稿では、原子炉材料評価への適用性を検討した。この結果、ABI試験による破壊靭性評価結果は、従来のCT試験の結果と良い相関を示した。また、引張特性についても、引張試験結果とほぼ同等の降伏応力、引張強さを示し、また硬さ測定との比較の結果、熱影響部を1mm間隔で評価するのに十分な空間分解能を持つことが示唆された。