09:30 〜 09:45
[2D01] 微小試料による機械特性評価手法の検討
自動ボール押込み試験の圧力容器鋼評価への適用性
キーワード:ABI試験、押込み試験、監視試験、廃炉材研究
廃炉材研究や40年超運転に向けたデータ取得方法検討の観点から、微小試験片による機械特性評価技術への要求が高まっている。NFDでは、微小試験片で破壊靭性を評価を実施可能な方法を模索し、有望と思われる複数の手法について並行して検討を進めている。
微小なボール圧子を用いた全自動ボール押し込み(ABI:Automated Ball Indentation)試験は、破壊靭性と引張特性を同時に評価可能、試験片の損傷は微小圧痕のみ、微小平板で試験可能であり複雑な加工を必要としない、等の利点を持つ。本稿では、原子炉材料評価への適用性を検討した。この結果、ABI試験による破壊靭性評価結果は、従来のCT試験の結果と良い相関を示した。また、引張特性についても、引張試験結果とほぼ同等の降伏応力、引張強さを示し、また硬さ測定との比較の結果、熱影響部を1mm間隔で評価するのに十分な空間分解能を持つことが示唆された。
微小なボール圧子を用いた全自動ボール押し込み(ABI:Automated Ball Indentation)試験は、破壊靭性と引張特性を同時に評価可能、試験片の損傷は微小圧痕のみ、微小平板で試験可能であり複雑な加工を必要としない、等の利点を持つ。本稿では、原子炉材料評価への適用性を検討した。この結果、ABI試験による破壊靭性評価結果は、従来のCT試験の結果と良い相関を示した。また、引張特性についても、引張試験結果とほぼ同等の降伏応力、引張強さを示し、また硬さ測定との比較の結果、熱影響部を1mm間隔で評価するのに十分な空間分解能を持つことが示唆された。