2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2F06-09] 臨界安全

2018年3月27日(火) 10:50 〜 11:55 F会場 (U2棟 U2-211)

座長:名内 泰志 (電中研)

11:05 〜 11:20

[2F07] 燃料デブリの水中落下過程における臨界安全解析

*村本 武司1、西山 潤2、小原 徹2 (1. 東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 原子核工学コース、2. 東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所)

キーワード:福島第一原子力発電所、廃止措置、燃料デブリ、粒子法、臨界安全

東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置において、燃料デブリを安全に取り出すことは、放射性物質による長期的なリスクを下げるうえで重要な課題である。作業中は、掘削などにより細かくなった燃料デブリが蓄積することで、臨界事故に繋がる可能性がある。これまでの燃料デブリ臨界安全計算では、燃料デブリの水中落下挙動までは考慮せず、最終的な蓄積形状を保守的にモデル化することによって評価する方法であり、実現象に即しておらず、評価精度に改善の余地があると考えられる。本研究では、数値流体解析手法の一つである粒子法による燃料デブリ水中落下シミュレーションと臨界安全解析を組み合わせることで、水中での燃料デブリ蓄積過程を反映させた臨界安全解析を可能にした。